東京飯田橋にある、首と頚椎専門ナナカイロ整体院の望月です。
連日20度超えとなり、このまま夏となってしまいそうな感じです。そろそろ夜が寝苦しい・・・そんな方も多くなってきているのではないでしょうか。
ところで皆さん、ご自身の寝相って気にされた事ありますか?
これを読まれている皆さん。もし身体の不調があるとすれば、それは寝相と関係があるかもしれません。
何故、寝相について取り上げるかと言うと、私自身がかなり特徴的な寝相をしていて、それが不調の原因を作っていたと知ったからです。特徴的な寝相とは・・・それは「バンザイ寝」です。
このバンザイ寝、起きた時に腕に痺れや冷えを感じたりするだけではなく、実は身体が疲れているサインや病気の可能性もあるとも言われています。
たかがバンザイをして寝ていただけなのに?と侮ることなかれ。
そこで今回は、単なる寝相の悪さといって侮ってはいけない、バンザイ寝と身体の不調についてお話しさせていただきます。
そもそも、どうして無意識のうちにバンザイをして寝てしまうのでしょうか。
それには、次のような原因があると言われています。
①肩や首、背中などの筋肉が凝っている
デスクワークなどを長時間した時に、腕を真上に伸ばすと、凝り固まっていた肩や背中の筋肉が伸びて、気持ち良く感じませんか?
バンザイ寝になってしまう方は、この凝りが解消されないまま寝てしまうことで、寝ている時に少しでも楽な姿勢をとろうとしているのです。
②呼吸が楽になる
これは背中などが凝っていることにも通じますが、猫背などの不良姿勢でいると、胸が奥に入って肋骨が狭まる事で、呼吸が浅く、息がし辛くなります。
そのため、寝ている時に少しでも呼吸を楽にしようと、バンザイの格好をすることで胸を開いているのです。
③寝具が合っていない
肩こりがなくても使用している布団やマットレスによってバンザイになってしまうケースもあります。特に寝具が柔らかすぎる時に起こります。柔らかすぎる寝具は腰が沈み過ぎてしまう事により腰に負担がかかる状態を和らげようとしてバンザイをしてしまうのです。
いかがでしょうか?
さらに、そんなバンザイ寝を毎日続けていると、身体には様々な症状が現れます。
①疲れがとれない
本来であれば一日の疲れをとるための睡眠のはずが、目覚めが悪い、起きても疲れが残っているように感じるなど、すっきりしない状態になってしまいます。
もし、自分ではちゃんと寝たつもりでも、このような症状がある方は、知らない間にバンザイ寝をしているのかもしれません。
②血行不良になる
寝相だけではありませんが、ずっと同じ体勢を続けていると、血液の流れが悪く、いわゆる血行不良になります。
血行不良になると、酸素や栄養の運搬が滞ってしまうため、代謝が悪くなったり、むくみや便秘などが起こりやすくなります。
また、冷えを誘発し、そのことがさらに血行不良と起こすといった悪循環に陥ります。
③いびきをかく
バンザイ寝は、先にも書いたように筋肉の凝りで狭くなった胸を開いて肺に空気を取り込みやすくしようとしているわけですが、逆にバンザイをすると腕の重みで頭が下がったり、あごが落ちたりします。結果、気道が狭くなり、いびきをかきやすくなるのです。
私は特にこの症状が強く出ました。今よりも+10㎏程太っていたという事もありますが、疲れが溜まっている時には特にバンザイになりがちで、あごが完全に落ちていたようです。いびきはかなりな轟音らしく、一時期は「睡眠時無呼吸症候群」となり治療も受けました。一緒に寝ている妻は一晩で何度も呼吸が止まる私を相当心配していたようです。
いかかでしょうか?たかが寝相ですがかなり体には悪影響が多そうです。
ただ、寝ている時に無意識にしていることなので、それを意識して変えるというのは少し難しい面がありますよね。
そこで、バンザイ寝を解消には、その原因を突き止め改善するのが有効です。
例えば、長時間のデスクワークやパソコンの使用が原因の場合は、1時間に1回は休憩をとり、凝り固まった肩や背中をほぐすと良いでしょう。
また、ストレス解消に繋がる趣味や運動などを行い、自律神経の乱れを改善することも大切と言えます。
特に水泳やヨガなどは、肩周りを重点的にほぐすことができるので、肩コリや首コリに悩んでいる場合には特にお勧めです。
また、猫背や巻肩といった不良姿勢は先に述べた通り胸が圧迫されて呼吸が浅くなる大きな原因です。骨格調整をして正しい姿勢を保つ。これも大きな対策と言えるでしょう。
最後に、
バンザイ寝といえば、赤ちゃんの寝相はまさにそのものと言えますね。
では、赤ちゃんも肩コリや首コリなどの疲労からバンザイをしているのかと言えば・・・決してそうではありません。
赤ちゃんのバンザイ寝には諸説ありますが、体温が大人と比べて高いため、熱を放出するために本能的に布団から手を出して寝ているという説や、肺が未発達のため寝ている時にもしっかりと呼吸ができるようにバンザイをしている説、さらには、赤ちゃんの場合、寝ている時は手だけではなく足にも力が入っておらず、ガニ股になっていることから、力を抜いて寝るとバンザイ寝になってしまうという説等が言われています。
赤ちゃんがバンザイ寝をしていると相当可愛いし癒されますね。ただ大人のバンザイ寝はお勧めできません。
自身がバンザイ寝をしていると思われる方はその不良姿勢を治す事で改善されるかもしれません。
一度、ご自身の姿勢を確認してみてはいかがでしょうか。
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